ENCYCLOPEDIA · 北欧神話

アースガルズ

Ásgarðr

アース神族の神々が住む所。中ほどのイザヴォッルに神々の館が建ち、巨人の職人が城壁を築いた話や、巨人スィアチやフルングニルが門の内へ入りこむ話の舞台になる。

神々の町

『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」によれば、ボルの息子たちは人間を作ったあと、世界の中ほどに自分たちのための町を作った。それがアースガルズで、神々とその一族が住み、地上でも天でも多くの出来事が起こったという。オーディンが座って全世界を見渡す高座フリズスキャールヴも、アースガルズにある住まいの一つとして語られる。

アースガルズができたとき、オーディンは支配者たちを定め、町の中ほどのイザヴォッルで、十二の座のある館グラズスヘイムと、女神たちの館ヴィーンゴールヴを作らせた。神々は鍛冶場を建てて金を豊かに作り、その時代は黄金の時代と呼ばれた。

城壁と門

神々がミズガルズを定めヴァルハラを作ったはじめのころ、一人の職人が、山の巨人や霜の巨人を防ぐ城壁を一冬で築くと申し出た。牡馬スヴァジルファリの働きで城壁は期限の前にほとんど仕上がったが、ロキのはかりごとで報酬は払われず、職人は巨人と知られてトールに討たれた。

「詩語法」では、女神イズンをさらった巨人スィアチが鷲の姿で追ってきて、アース神族の門の内側で殺される。巨人フルングニルも、オーディンとの馬比べで気づかないうちにアースガルズの門の内へ入りこみ、神々の館で酒を飲んで大言を吐いた。

世界の終わりのあと

世界の終わりのあと、生き残ったヴィーザルとヴァーリは、かつてアースガルズのあったイザヴォッルに住む、と「ギュルヴィたぶらかし」は語る。

登場する物語

関連する事典項目

神話事典神々・英雄・怪物・武器・道具・場所を横断して探す。

出典

  1. スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」
    原題
    Gylfaginning
    該当箇所
    作品全体。記事ごとの章節は制作記録で特定する
    参照訳
    Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)

    2026-10-28、収録計画のため目次と一部本文を確認。全記事の本文照合済みを意味しない。既存の章別出典レコードは変更しない。

  2. スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「詩語法」
    原題
    Skáldskaparmál
    該当箇所
    作品全体。章番号はBrodeur訳に従い、他版の番号と混同しない
    参照訳
    Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)

    2026-10-28、収録計画のため一部本文を確認。グングニルと神器の製作はこの版の第35章。フロールヴ・クラキは第43章。個別記事の照合は別に記録する。