ENCYCLOPEDIA · 北欧神話

ビフレスト

Bifröst

地上から天へ渡る三色の橋。人々が虹と呼ぶものだという。神々は毎日この橋を渡ってウルズの泉へ裁きに行くが、世界の終わりにはムスペルの子らが渡るときに崩れる。

天へ渡る橋

『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」によれば、神々は地上から天へビフレストという橋を作った。人々が「虹」と呼ぶのがそれで、三色をしていて、ほかのどの細工よりも巧みな技と魔法で作られ、たいへん強い。アース神族の橋とも呼ばれる。

橋の赤く見えるところは燃える火で、もし誰でも渡れるなら、山の巨人が天へ上ってしまうだろうという。天の果ての橋のたもとにはヒミンビョルグという住まいが立ち、神々の見張りヘイムダルが住む。

毎日の渡り

アース神族は毎日、ビフレストを馬で渡ってウルズの泉へ行き、そこで裁きの場を開く。ただトールだけは、いくつもの川を歩いて渡って裁きに向かう。『古エッダ』の「グリームニルの言葉」は、すぐれたものを並べるなかで「橋のなかではビルロスト」とうたう。

崩れる橋

それほど強い橋でも、ムスペルの子らが攻めて出てこれを渡るときには崩れる。神々が壊れる橋を作ったのは誠実でないと言う問いに、答え手は、ムスペルの子らが攻めてくるときには、この世で頼れるものは一つもないのだと答える。世界の終わりの戦いで、スルトを先頭にしたムスペルの子らが馬で渡ると、橋は崩れる。

登場する物語

関連する事典項目

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出典

  1. スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」
    原題
    Gylfaginning
    該当箇所
    作品全体。記事ごとの章節は制作記録で特定する
    参照訳
    Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)

    2026-10-28、収録計画のため目次と一部本文を確認。全記事の本文照合済みを意味しない。既存の章別出典レコードは変更しない。

  2. 『古エッダ』Bellows訳・神々の歌と英雄詩
    原題
    The Poetic Edda
    該当箇所
    作品別の詩名・節を本文制作時に特定する
    参照訳
    Henry Adams Bellows, The Poetic Edda (1923)

    2026-10-28、収録目次を確認。詩ごとの本文確認は未実施。既存の採用詩の章別レコードは維持する。