ENCYCLOPEDIA · 北欧神話
ヴォルスンガ・サガ
Völsunga saga
オーディンの子孫とされるヴォルスング一族と、ギューキ一族の物語を散文で語るサガ。シギの話からシグムンド、竜殺しシグルズ、ブリュンヒルドとグズルーンを経て、ギューキ一族の滅びまでを四十三章で伝える。
一族の物語
『ヴォルスンガ・サガ』は、オーディンの息子と呼ばれたシギから始まり、レーリル、ヴォルスング王、その子シグムンドとシグニュー、シンフィヨトリやヘルギへと続く一族の物語である。後半は、シグムンドの子シグルズが養父レギンにけしかけられて竜ファーヴニルを倒し、山上のブリュンヒルドを目覚めさせ、ギューキ王の娘グズルーンと結婚して殺されるまでを語る。最後は、グズルーンとアトリ王、娘スヴァンヒルドとその仇討ちを経て、ギューキ一族が絶えるところで終わる。
この事典が拠る英訳
この事典の物語が用いたのは、エイリークル・マグヌーソンとウィリアム・モリスの英訳で、H・H・スパーリングの序と注を付けて1888年にロンドンで刊行された版である。本文は四十三章に分かれ、目次には各章の題が並ぶ。この版の巻末には、『古エッダ』の英雄詩から「フンディング殺しのヘルギの歌 第二」の一部や「ブリュンヒルドのヘル行き」「アトリの歌」「オッドルーンの嘆き」などの訳も収められている。
英訳者は、サガの本文のなかにも、対応する『古エッダ』の詩の節をところどころ挿入している。シグルズが竜の心臓を口にしたあと鳥たちがうたう歌や、目覚めたブリュンヒルドが授けるルーンの歌などがその例で、どこが挿入かは注で示されている。
登場する物語
現在、関連する物語はありません。
関連する事典項目
出典
- 『ヴォルスンガ・サガ』
- 原題
- Völsunga Saga: The Story of the Volsungs and Niblungs
- 該当箇所
- I–XLIII。1888年版の章立てを起点とする
- 参照訳
- Eiríkr Magnússon and William Morris; edited by H. Halliday Sparling, Walter Scott (1888)
2026-10-28、章立てと目次を確認。サガ本文を全章照合した記録ではない。エッダの英雄詩や大陸のニーベルンゲン伝承を同一版として混ぜない。
