ENCYCLOPEDIA · 北欧神話

ヴァン神族

Vanir

ニョルズ、フレイ、フレイヤが属する神々の一族。アース神族と戦ったのち、唾を吐き入れた甕と人質の交換によって和平を結んだ。

ニョルズの一族

ヴァン神族は、アース神族とは別の神々の一族である。『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」によれば、ニョルズはアース神族の生まれではなく、ヴァン神族の国で育った。ヴァン神族は彼を人質として神々に渡し、引き換えにヘーニルを人質として受け取った。ニョルズの子フレイとフレイヤもこの一族に連なり、フレイヤは「ヴァン神族の女主人」とも呼ばれる。

戦いと和平

『古エッダ』の「巫女の予言」は、世界で最初の戦いを語る。神々はゴッルヴェイグを槍で打ち、三度焼いたが、彼女は三度生まれ、今も生きている。オーディンが軍勢に槍を投げて戦が始まり、神々の城壁は破られ、戦いを好むヴァン神族が野を踏みしだいた。

「詩語法」は、和平の結び方を語る。神々とヴァン神族は和平の会合を開き、双方が一つの甕に唾を吐き入れて和平を結んだ。神々はその和平のしるしを失わせまいとして、そこから賢いクヴァシルを作った。「ヴァフスルーズニルの言葉」は、ヴァン神族の国で賢い者たちがニョルズを作って神々に人質として与えたこと、世界の滅びのときに彼がヴァン神族のもとへ帰ることをうたう。

採用した資料はどれも、この戦いと和平の一部分だけを語っており、一つの続いた話としては伝えていない。

登場する物語

関連する事典項目

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出典

  1. スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」
    原題
    Gylfaginning
    該当箇所
    作品全体。記事ごとの章節は制作記録で特定する
    参照訳
    Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)

    2026-10-28、収録計画のため目次と一部本文を確認。全記事の本文照合済みを意味しない。既存の章別出典レコードは変更しない。

  2. スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「詩語法」
    原題
    Skáldskaparmál
    該当箇所
    作品全体。章番号はBrodeur訳に従い、他版の番号と混同しない
    参照訳
    Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)

    2026-10-28、収録計画のため一部本文を確認。グングニルと神器の製作はこの版の第35章。フロールヴ・クラキは第43章。個別記事の照合は別に記録する。

  3. 『古エッダ』Bellows訳・神々の歌と英雄詩
    原題
    The Poetic Edda
    該当箇所
    作品別の詩名・節を本文制作時に特定する
    参照訳
    Henry Adams Bellows, The Poetic Edda (1923)

    2026-10-28、収録目次を確認。詩ごとの本文確認は未実施。既存の採用詩の章別レコードは維持する。