ENCYCLOPEDIA · 北欧神話

ヴァルキューリア

Valkyrjur

オーディンがあらゆる戦いへ送り、誰が死に誰が勝つかを定める乙女たち。ヴァルハラでは戦士たちに酒を運ぶ。英雄伝説のブリュンヒルドやシグルーンもヴァルキューリアとして語られる。

戦死者を選ぶ乙女

『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」によれば、ヴァルハラで酒を運び、食卓と酒杯の世話をする乙女たちがいて、ヴァルキューリアと呼ばれる。オーディンは彼女たちをあらゆる戦いへ送り、彼女たちは人の死の定めを決め、勝利を与える。グズとロータと、最も若いノルンのスクルドは、いつも馬で出かけて戦死者を選び、戦いを決めるという。

バルドルの火葬には、オーディンがフリッグとヴァルキューリアと鴉たちを連れて来た。『古エッダ』の「巫女の予言」は、四方からヴァルキューリアが集まり、神々の民のもとへ馬で地上を越えて行こうとする場面をうたう。

英雄伝説のヴァルキューリア

英雄の物語では、人間の王の娘がヴァルキューリアとして登場する。「フンディング殺しのヘルギの歌」のシグルーンは、兜をかぶって空を駆け、ヘルギを助ける。『ヴォルスンガ・サガ』のブリュンヒルドは、オーディンが勝利を約束した王を戦で倒した報いに眠りの棘を刺され、山上で眠っていた。「オッドルーンの嘆き」では、父ブズリが彼女を「願いの乙女」すなわちヴァルキューリアにしたと語られる。

登場する物語

関連する事典項目

神話事典神々・英雄・怪物・武器・道具・場所を横断して探す。

出典

  1. スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」
    原題
    Gylfaginning
    該当箇所
    作品全体。記事ごとの章節は制作記録で特定する
    参照訳
    Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)

    2026-10-28、収録計画のため目次と一部本文を確認。全記事の本文照合済みを意味しない。既存の章別出典レコードは変更しない。

  2. 『古エッダ』Bellows訳・神々の歌と英雄詩
    原題
    The Poetic Edda
    該当箇所
    作品別の詩名・節を本文制作時に特定する
    参照訳
    Henry Adams Bellows, The Poetic Edda (1923)

    2026-10-28、収録目次を確認。詩ごとの本文確認は未実施。既存の採用詩の章別レコードは維持する。

  3. 『ヴォルスンガ・サガ』
    原題
    Völsunga Saga: The Story of the Volsungs and Niblungs
    該当箇所
    I–XLIII。1888年版の章立てを起点とする
    参照訳
    Eiríkr Magnússon and William Morris; edited by H. Halliday Sparling, Walter Scott (1888)

    2026-10-28、章立てと目次を確認。サガ本文を全章照合した記録ではない。エッダの英雄詩や大陸のニーベルンゲン伝承を同一版として混ぜない。