ENCYCLOPEDIA · 北欧神話

ノルン

Nornir

人の一生を定める女たち。ウルズの泉のそばに住むウルズ、ヴェルザンディ、スクルドの三人のほか、子どもが生まれるたびにやって来て、その一生を定めるノルンたちがいる。

泉のそばの三人

『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」によれば、ウルズの泉のそばのとねりこの下に美しい館があり、そこからウルズ、ヴェルザンディ、スクルドの三人の乙女が出てくる。この乙女たちは人の一生の長さを定め、ノルンと呼ばれる。ノルンたちは毎日泉の水と泥を取って世界樹に注ぎ、枝が枯れたり腐ったりしないようにしている。『古エッダ』の「巫女の予言」も、木の下の住まいから来た三人の乙女が掟を定め、人の子らの命を割り当て、その運命を定めたとうたう。

多くのノルン

同じ書物は、ノルンはこの三人だけでなく、子どもが生まれるたびにやって来てその一生を定めるノルンが多くいると語る。神々の一族の者もいれば、エルフの一族の者、小人の一族の者もいる。よいノルンは人によい一生を定めるが、悪い一生を送る人は悪いノルンのせいだという。ヴァルキューリアのうち最も若いノルンのスクルドが、戦死者を選びに馬で出かけるとも語られる。

英雄詩「フンディング殺しのヘルギの歌 第一」では、ヘルギが生まれた夜にノルンたちが来て、最も名高い戦士、最良の王となるよう運命の糸を織り、金の糸を月の館に固めた。

登場する物語

関連する事典項目

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出典

  1. スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」
    原題
    Gylfaginning
    該当箇所
    作品全体。記事ごとの章節は制作記録で特定する
    参照訳
    Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)

    2026-10-28、収録計画のため目次と一部本文を確認。全記事の本文照合済みを意味しない。既存の章別出典レコードは変更しない。

  2. 『古エッダ』Bellows訳・神々の歌と英雄詩
    原題
    The Poetic Edda
    該当箇所
    作品別の詩名・節を本文制作時に特定する
    参照訳
    Henry Adams Bellows, The Poetic Edda (1923)

    2026-10-28、収録目次を確認。詩ごとの本文確認は未実施。既存の採用詩の章別レコードは維持する。