ENCYCLOPEDIA · 北欧神話

スレイプニル

Sleipnir

オーディンの馬。灰色で八本の脚をもち、神々と人間のうちで最もすぐれた馬とされる。ロキが牡馬スヴァジルファリとのあいだに産んだ。

最もすぐれた馬

スレイプニルは、オーディンの馬である。『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」は、アース神族の馬の名を並べるなかで、スレイプニルが最もすぐれ、オーディンが持ち、八本の脚をもつと語る。

同じ書物に引かれる詩でも、木ではユグドラシル、アース神族ではオーディン、馬ではスレイプニルが最上とされている。

生まれのいきさつ

スレイプニルの生まれは、神々の城壁をめぐる取り決めの話として語られる。城壁を一冬で築くと請け負った職人は、牡馬スヴァジルファリに石を運ばせ、工事は期限の前に仕上がりそうになった。報酬を渡したくない神々に脅されたロキが手を打ち、ある晩、森から現れた牝馬を追って牡馬は仕事を離れた。

ロキはスヴァジルファリと交わり、しばらくして灰色で八本脚の仔馬を産んだ。この馬が、神々と人間のうちで最もすぐれた馬だという。父はスヴァジルファリ、産んだのはロキ、乗り手はオーディンである。

ほかの場面

同じ書物のバルドルの死の話では、ヘルの国へ向かう使者ヘルモーズのために、オーディンの馬スレイプニルが引き出され、ヘルモーズがそれに乗って出発する。

登場する物語

関連する事典項目

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出典

  1. スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」
    原題
    Gylfaginning
    該当箇所
    作品全体。記事ごとの章節は制作記録で特定する
    参照訳
    Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)

    2026-10-28、収録計画のため目次と一部本文を確認。全記事の本文照合済みを意味しない。既存の章別出典レコードは変更しない。