ENCYCLOPEDIA · 北欧神話
ウルズの泉
Urðarbrunnr
世界樹ユグドラシルの、天にある根の下の聖なる泉。神々は毎日ここで裁きの場を開く。そばの館に住むノルンたちが、泉の水で世界樹を潤す。
神々の裁きの場
『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」によれば、世界樹ユグドラシルの根の一本は天にあり、その下にウルズの泉という、たいへん聖なる泉がある。神々はそこで裁きの場を開き、アース神族は毎日、ビフレストを馬で渡って泉へ向かう。
泉とノルン
泉のそばのとねりこの下には美しい館があり、そこからウルズ、ヴェルザンディ、スクルドという三人の乙女が出てくる。人の一生の長さを定めるこの乙女たちはノルンと呼ばれる。ノルンたちは毎日泉の水と、泉のまわりの泥を取って、枝が枯れたり腐ったりしないようにとねりこに注ぐ。
泉の水はたいへん聖なるもので、泉に入るものはみな、卵の殻の内側の薄い膜のように白くなる。木から地に落ちる露は蜜の露と呼ばれ、蜂の食べ物になる。泉では二羽の白鳥が養われていて、白鳥という鳥はそこから生まれたという。
『古エッダ』の「巫女の予言」も、ユグドラシルがウルズの泉のほとりでいつも緑に茂り、その木の下の住まいから三人の乙女が来て、人の子らの命を定めるとうたう。
登場する物語
関連する事典項目
出典
- スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」
- 原題
- Gylfaginning
- 該当箇所
- 作品全体。記事ごとの章節は制作記録で特定する
- 参照訳
- Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)
2026-10-28、収録計画のため目次と一部本文を確認。全記事の本文照合済みを意味しない。既存の章別出典レコードは変更しない。
- 『古エッダ』Bellows訳・神々の歌と英雄詩
- 原題
- The Poetic Edda
- 該当箇所
- 作品別の詩名・節を本文制作時に特定する
- 参照訳
- Henry Adams Bellows, The Poetic Edda (1923)
2026-10-28、収録目次を確認。詩ごとの本文確認は未実施。既存の採用詩の章別レコードは維持する。
