ENCYCLOPEDIA · 北欧神話

グッリンボルスティ

Gullinbursti

小人ブロックとシンドリが作り、フレイに贈った金のたてがみの猪。空も水の上も、どんな馬より速く駆け、その輝く剛毛で闇のなかでも行く先を照らす。

鍛冶場から生まれた猪

『散文のエッダ』「詩語法」によれば、ロキは小人ブロックとその兄弟シンドリが、すぐれた宝を作れるかどうかに自分の首を賭けた。シンドリは炉に豚の皮を置き、取り出すまでふいごを止めるなとブロックに命じて出ていった。一匹の蠅がブロックの手に止まって刺したが、ブロックは吹き続け、シンドリが炉から取り出すと、それは金のたてがみと剛毛をもつ猪だった。

ブロックはこの猪をフレイに贈り、どんな馬よりもよく空と水の上を走り、夜の闇や暗い国のなかでも、剛毛の輝きで行く先がいつも十分に明るいと告げた。

名と姿

バルドルの火葬にも、フレイは猪に引かせた車で来た。「ギュルヴィたぶらかし」の英訳はこの猪の名を「黄金のたてがみ」または「恐ろしい牙」と訳しており、古ノルド語の校訂本文ではグッリンボルスティ、またはスリーズルグタンニと書かれる。

登場する物語

関連する事典項目

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出典

  1. スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」
    原題
    Gylfaginning
    該当箇所
    作品全体。記事ごとの章節は制作記録で特定する
    参照訳
    Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)

    2026-10-28、収録計画のため目次と一部本文を確認。全記事の本文照合済みを意味しない。既存の章別出典レコードは変更しない。

  2. スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「詩語法」
    原題
    Skáldskaparmál
    該当箇所
    作品全体。章番号はBrodeur訳に従い、他版の番号と混同しない
    参照訳
    Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)

    2026-10-28、収録計画のため一部本文を確認。グングニルと神器の製作はこの版の第35章。フロールヴ・クラキは第43章。個別記事の照合は別に記録する。

  3. スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』序とギュルヴィたぶらかし(古ノルド語校訂本文) http://www.vsnrweb-publications.org.uk/Edda-1.pdf
    原題
    Snorri Sturluson, Edda: Prologue and Gylfaginning
    該当箇所
    Gylfaginning 本文 p.23(トールの三つの宝、megingjarðar)、p.47(バルドルの火葬、猪 Gullinbursti eða Slíðrugtanni)
    参照訳
    Anthony Faulkes (ed.), 2nd ed., Viking Society for Northern Research, University College London (2005)

    英訳(Brodeur)が訳語で示す固有名の古ノルド語形を確かめるためだけに本文の該当行を参照した。本文全体の照合はしていない。頁は校訂本の頁番号。