ENCYCLOPEDIA · 北欧神話
ギョッル
Gjöll
ヘルの門の近くを流れる川。泉フヴェルゲルミルから流れ出る川の一つで、輝く金で葺かれた橋がかかり、乙女モーズグズが橋を守る。
ヘルの門の川
『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」によれば、霧の世界ニヴルヘイムの中ほどには泉フヴェルゲルミルがあり、そこからいくつもの川が流れ出る。ギョッルはその一つで、ヘルの門のすぐ近くにある。
ギョッルの橋
バルドルの死後、ヘルモーズはスレイプニルに乗って九夜のあいだ暗く深い谷を進み、ギョッル川に着いて、輝く金で葺かれたギョッルの橋に乗った。橋を守る乙女モーズグズは名と一族を尋ね、昨日は死者の五つの群れが橋を渡ったが、おまえ一人のほうが橋がとどろく、死者の顔色でもない、と言った。そして、バルドルはこの橋を渡っていった、ヘルへの道は下へ、北へ向かう、と教えた。
同じ名の岩
同じ書物は、神々が狼フェンリルを縛ったとき、縛めにつないだ鎖を大きな岩に通して地中深く据えたと語り、その岩もギョッルと呼ぶ。名は同じだが、ヘルの門の近くの川とは別のものである。
登場する物語
関連する事典項目
出典
- スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」
- 原題
- Gylfaginning
- 該当箇所
- 作品全体。記事ごとの章節は制作記録で特定する
- 参照訳
- Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)
2026-10-28、収録計画のため目次と一部本文を確認。全記事の本文照合済みを意味しない。既存の章別出典レコードは変更しない。
