ENCYCLOPEDIA · 北欧神話
ナーストレンド
Náströnd
世界が焼けたあとの悪しき館がある所。蛇の背で編まれた館の戸は北を向き、なかを流れる毒の川を、誓いを破った者と人殺しが渡る。
蛇の館
『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」は、世界がすべて焼けたあとの住まいを語るなかで、よい館とともに悪い館も挙げる。ナーストレンドには大きく悪い館があり、その戸は北を向いている。館は蛇の背で編み垣のように編まれていて、蛇の頭がみな内側を向いて毒を吹くので、館のなかを毒の川が流れる。誓いを破った者と人殺しが、その川を渡り歩く。
ただし同じ章は、最もひどいのはフヴェルゲルミルで、そこでは呪われた蛇が死者の屍を苦しめると続ける。
『古エッダ』の「巫女の予言」も、太陽から遠くナーストレンドに立ち、戸が北を向く館を巫女が見たとうたう。煙出しから毒が滴り、壁には蛇が巻きつき、裏切り者や人殺しが荒れた川を渡り、ニーズヘッグが死者の血をすする。ベロウズの訳注は、この節が北欧の古い道徳で最も重い罪とされた誓い破りと人殺しの苦しみを描くと説明する。
登場する物語
関連する事典項目
出典
- スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」
- 原題
- Gylfaginning
- 該当箇所
- 作品全体。記事ごとの章節は制作記録で特定する
- 参照訳
- Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)
2026-10-28、収録計画のため目次と一部本文を確認。全記事の本文照合済みを意味しない。既存の章別出典レコードは変更しない。
- 『古エッダ』Bellows訳・神々の歌と英雄詩
- 原題
- The Poetic Edda
- 該当箇所
- 作品別の詩名・節を本文制作時に特定する
- 参照訳
- Henry Adams Bellows, The Poetic Edda (1923)
2026-10-28、収録目次を確認。詩ごとの本文確認は未実施。既存の採用詩の章別レコードは維持する。
