ギンヌンガガプ――世界が生まれる前
大地も空もなかった時代。冷たい世界と燃えさかる世界のあいだに広がる深い空間から、北欧神話の創世が始まる。
NORSE MYTHOLOGY
オーディン、トール、ロキ。
神々と巨人たちが織りなす、北の神話世界へ。
北欧神話は、古くから北ヨーロッパの人々のあいだで語り継がれてきた神々や巨人たちの物語です。特に、現在のアイスランドなどに残された中世の文献を通して、その姿を知ることができます。
物語の中心には、知恵を求める神オーディン、雷神トール、策略に長けたロキらが登場します。神々は強大な力を持ちながら、争い、失敗し、やがて訪れる運命から逃れられない存在として描かれます。
神々や人間、巨人たちの世界を結びつけるのが、大樹ユグドラシルです。北欧神話では、この大樹を軸にさまざまな世界の出来事が語られます。
そして物語の大きな節目となるのがラグナロク。神々と敵対する勢力が激突し、世界が大きく変わる出来事です。北欧神話には、世界の始まりだけでなく、その終わりと再生についての伝承も残されています。
北欧神話の重要な資料には、古い詩を集めた『古エッダ』と、13世紀のアイスランドでスノッリ・ストゥルルソンがまとめた『散文のエッダ』があります。
どちらも、古い時代の信仰をそのまま記録した完全な教典ではありません。成立した時代や伝え方が異なるため、同じ神や出来事でも、記述や解釈に違いがあります。このサイトでは出典を示し、資料から確認できることと後世の解釈を区別して紹介します。
CONTENTS
世界の始まりから神々の運命、英雄たちの伝説へ。読む順の目安として並べています(唯一の年代順ではありません)。
世界が形を得るところから、人間と世界樹へ。
知恵を求める旅と、神々の力を支える品々。
旅、交渉、知恵比べと、思いがけない危機。
物語を通して、神々の選択や出来事をたどります。
大地も空もなかった時代。冷たい世界と燃えさかる世界のあいだに広がる深い空間から、北欧神話の創世が始まる。
知恵の泉の水を飲むため、自分の片目を担保として差し出したオーディン。『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」と『古エッダ』「巫女の予言」からたどる伝承。
雷神トールの槌ミョルニルが消えた。返還の条件は女神フレイヤとの結婚。神々が考えた奇策とは。
『古エッダ』、『散文のエッダ』。個別の物語で参照した章節や版は、各記事の出典欄に記載します。