ENCYCLOPEDIA · 北欧神話
ブリーシンガメン
Brísingamen
フレイヤの首飾り。詩ではヘイムダルを「フレイヤの首飾りを探す者」と言い換え、ヘイムダルとロキがこの首飾りをめぐって争ったという話が伝わる。
フレイヤの首飾り
『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」は、女神たちを数えるなかで、フレイヤがブリーシンガメンという首飾りを持っていたと記す。「詩語法」もフレイヤを「ブリーシンガメンの持ち主」と言い換える。
ヘイムダルとロキの争い
「詩語法」によれば、ヘイムダルは「ロキの敵」「フレイヤの首飾りを探す者」と言い換えられる。ヘイムダルはヴァーガスケルとシンガステインを訪れ、そこでブリーシンガメンをめぐってロキと争った。詩人ウールヴ・ウッガソンはこの伝えを詩『家の頌歌』に長く詠み、そこでは二人がアザラシの姿だったとされるという。
『ソルリの話』の首飾り
『ソルリの話』(訳者序論はフィンヌル・ヨウンソンの見解として、現在の形を十四世紀前半とする)は、フレイヤの首飾りの由来を別の形で語る。四人の小人が金の首飾りを作っているのを見たフレイヤが、それを手に入れる。そのことを知ったオーディンはロキに首飾りを取ってこさせ、ロキは蠅や蚤に姿を変えて閉ざされた部屋に入りこみ、眠るフレイヤから首飾りを持ち去った。オーディンは、二人の王を永遠に戦わせるなら返すと言い、フレイヤはそれを承知した。この話では首飾りの名は挙げられていない。
登場する物語
関連する事典項目
出典
- スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」
- 原題
- Gylfaginning
- 該当箇所
- 作品全体。記事ごとの章節は制作記録で特定する
- 参照訳
- Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)
2026-10-28、収録計画のため目次と一部本文を確認。全記事の本文照合済みを意味しない。既存の章別出典レコードは変更しない。
- スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「詩語法」
- 原題
- Skáldskaparmál
- 該当箇所
- 作品全体。章番号はBrodeur訳に従い、他版の番号と混同しない
- 参照訳
- Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)
2026-10-28、収録計画のため一部本文を確認。グングニルと神器の製作はこの版の第35章。フロールヴ・クラキは第43章。個別記事の照合は別に記録する。
- 伝説サガ集『Stories and Ballads of the Far Past』
- 原題
- Stories and Ballads of the Far Past
- 該当箇所
- Nornagest / Sörli / Hromund Greipsson / Hervör and Heithrek。個別箇所は制作時確定
- 参照訳
- Nora Kershaw, Cambridge University Press (1921)
2026-10-28、収録目次と序文・一部本文を確認。伝説サガ・後世のバラッド・神話の資料を混同しない。全文照合・権利検討済みを意味しない。
