ENCYCLOPEDIA · 北欧神話
メギンギョルズ
Megingjörð
トールの力の帯。締めるとトールの神の力が半分増す。槌ミョルニル、鉄の手袋とともにトールの三つの宝に数えられる。
トールの三つの宝
『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」によれば、トールは三つの宝を持っている。一つは槌ミョルニル、二つ目が最もすぐれた宝の力の帯で、これを締めるとトールの神の力が半分増す。三つ目は鉄の手袋で、槌の柄を扱うときにはこれがなくてはならない。英訳は帯を「力の帯」と訳し、古ノルド語の校訂本文ではメギンギャルザル(megingjarðar)と書かれる。「詩語法」も、トールを「ミョルニルと力の帯の持ち主」と言い換える。
物語の力の帯
ウトガルザ・ロキを訪ねる旅の途中、トールは眠る大男スクリューミルを槌で打とうとして力の帯を締め、神の力がみなぎった。
一方、「詩語法」のゲイルロズ訪問では、トールは槌も力の帯も鉄の手袋も持たずに出かけた。途中で泊まった女巨人グリーズが、自分の持つ力の帯と鉄の手袋と杖を貸し、トールは川ヴィムルを渡るときにその帯を締めた。ロキは後ろで帯につかまって渡った。
登場する物語
関連する事典項目
出典
- スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」
- 原題
- Gylfaginning
- 該当箇所
- 作品全体。記事ごとの章節は制作記録で特定する
- 参照訳
- Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)
2026-10-28、収録計画のため目次と一部本文を確認。全記事の本文照合済みを意味しない。既存の章別出典レコードは変更しない。
- スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「詩語法」
- 原題
- Skáldskaparmál
- 該当箇所
- 作品全体。章番号はBrodeur訳に従い、他版の番号と混同しない
- 参照訳
- Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)
2026-10-28、収録計画のため一部本文を確認。グングニルと神器の製作はこの版の第35章。フロールヴ・クラキは第43章。個別記事の照合は別に記録する。
- スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』序とギュルヴィたぶらかし(古ノルド語校訂本文) http://www.vsnrweb-publications.org.uk/Edda-1.pdf
- 原題
- Snorri Sturluson, Edda: Prologue and Gylfaginning
- 該当箇所
- Gylfaginning 本文 p.23(トールの三つの宝、megingjarðar)、p.47(バルドルの火葬、猪 Gullinbursti eða Slíðrugtanni)
- 参照訳
- Anthony Faulkes (ed.), 2nd ed., Viking Society for Northern Research, University College London (2005)
英訳(Brodeur)が訳語で示す固有名の古ノルド語形を確かめるためだけに本文の該当行を参照した。本文全体の照合はしていない。頁は校訂本の頁番号。
