ENCYCLOPEDIA · 北欧神話
グレイプニル
Gleipnir
狼フェンリルを縛るため、小人たちが六つのものから作った紐。絹のリボンのように柔らかいが、もがくほど固く締まった。
三つ目の戒め
グレイプニルは、狼フェンリルを縛るために作られた紐である。『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」によれば、神々が用意した鉄の戒めレージングとドローミは、どちらも狼に破られた。そこでオーディンは、フレイの使者スキールニルを黒いエルフの国の小人たちのもとへ遣わし、この紐を作らせた。
六つの材料
材料は六つ。猫の足音、女のひげ、岩の根、熊の腱、魚の息、鳥の唾である。
語り手は、女にはひげがなく、猫が跳んでも音はせず、岩の下に根はないことを挙げ、自分の話が偽りでない証しだと説明している。六つすべてが「ないもの」だと言っているわけではない。
柔らかく強い紐
できあがった紐は、絹のリボンのように柔らかく滑らかだった。神々は互いに手で引いて試したが、切れなかった。
湖の中の島で、狼は細い紐を怪しみ、偽りのない証しとして神の手を口に入れさせてから縛られた。狼がもがくほど紐は固く締まり、ついに抜け出せなかった。紐につながる鎖は大きな岩に通され、地中深くに据えられた。
登場する物語
関連する事典項目
出典
- スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」
- 原題
- Gylfaginning
- 該当箇所
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- 参照訳
- Arthur Gilchrist Brodeur, The Prose Edda (1916)
2026-10-28、収録計画のため目次と一部本文を確認。全記事の本文照合済みを意味しない。既存の章別出典レコードは変更しない。
